[14日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、東部ドネツク州アブデーフカの防衛が同国の戦略上、鍵を握っており、この地を攻撃するロシア軍が大量の兵力を失えば、ロシアの戦闘遂行能力は全般に弱まりそうだ、と主張した。
ゼレンスキー氏は毎晩定例の動画演説で、アブデーフカを含むドネツク州へのロシアの攻撃は「非常に激しい」と説明。ただ「ロシアは既にアブデーフカ近辺で、例えばバフムト近辺よりも急速かつ大規模に兵士と装備を失いつつある」と述べ、5月にロシアが東部バフムトを制圧するに至った激しい戦闘と比較した。
その上で、「アブデーフカ近辺でロシア軍が破壊されればされるほど、全体的な戦況は敵(ロシア)にとって悪くなるだろう」と語った。
一方、イェルマク大統領府長官は米シンクタンクでの講演で、南部ヘルソン州のウクライナ軍がドニエプル川東岸に足場を築いたことを初めて確認した。クリミア攻撃への新たな戦線が開かれる可能性がある。
ロシア軍は1年前にドニエプル川西岸から撤退し、東岸を拠点として西岸側の町や村に定期的な砲爆撃を行っている。
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