Sabrina Valle Sarah McFarlane
[ヒューストン 29日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)が、30日から始まる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に来週出席する予定であることが、関係者2人の話で明らかになった。エクソンCEOが同会議に参加するのは初めて。COP28には過去最多のエネルギー業界代表が出席する見通し。
ウッズ氏は会議で、気候変動対策では石油の生産削減よりも温室効果ガスの排出削減に最優先に取り組むべきだと主張するとみられる。
同氏はこれまでも同様の主張を繰り返しており、今月中旬に米国で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)のCEOサミットでも「われわれは世界のエネルギー問題と温室ガス問題の解決に同時に取り組む」と強調している。
エクソンは気候変動対策の強化を求める株主からの批判を受け、2021年から対策を加速。今月29日には、温暖化の原因となっているメタンガスの排出を世界規模で検知する国連環境計画(UNEP)の取り組み「石油・ガス・メタン・パートナーシップ2.0(OGMP2.0)」への参加を表明した。
OGMPには、既にシェルやBPなど95社以上が参加している。