[北京 15日 ロイター] - 中国工業情報省は15日、今年第3弾のレアアース(希土類)の採掘生産枠を1万5000トンにすると発表した。
第3弾の製錬・分離量枠は1万3850トン。
第1弾と第2弾はそれぞれ3月、9月に発表された。
ある中国人アナリストは「生産枠は通常、年2回発表されるので、これは全くの予想外だ。第1弾と第2弾の枠で需要を満たせなかった可能性がある」と述べた。
中国政府は11月、レアアース産業の質の高い発展を促すと表明。政府は一部の重要鉱物の輸出を規制しており、次はレアアースが対象になるのではないかとの観測が浮上している。
今回の生産枠発表により、今年のレアアースの採掘生産枠量は25万5000トン、製錬・分離量枠は24万3850トンとなった。それぞれ前年比21.4%増、20.7%増。
中国はレアアースの主要輸入国にもなっており、11月の輸入は前年比125%増の1万4315トン。1─11月の輸入は前年比44.7%増の15万9472トンだった。