Florence Tan
[シンガポール 20日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高。前日は1%超上昇していた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での船舶攻撃を受け、国際貿易の混乱や中東の地政学的緊張を巡る懸念が高まっている。
0137GMT(日本時間午前10時37分)時点で、北海ブレント先物は0.06ドル(0.1%)高の1バレル=79.29ドル、米WTI原油先物は0.17ドル(0.2%)高の74.11ドル。
米国は19日、船舶への攻撃が相次いでいることを受け、紅海における商船の安全確保に向けた多国間の取り組みを発表した。
フーシ派は米国主導の取り組みに対抗し、イスラエル関連の標的を攻撃し続けると表明した。
世界の海運輸送量の約12%が紅海からスエズ運河を通過する。ただ、中東産原油の大部分はホルムズ海峡経由で輸出されているため、原油供給への影響は今のところ限定的だとアナリストは指摘する。
関係者によると、米石油協会(API)の週間在庫統計では米原油在庫が市場予想に反して増加した。