Sabrina Valle
[ヒューストン 26日 ロイター] - 複数の米投資銀行は米シェブロンの業績予想を下方修正した。今年の業績不振が来年も続くとの懸念から、社員の間では人員削減への警戒が高まっている。ただ、同社株は割安との見方も出ている。
シェブロンは今年、米パーミアン盆地とカザフスタンという2つの主要産油地域が低調だったことに加え、競合ヘスを530億ドルで買収する計画を当局が早期に承認するとの期待も薄れている。
シェブロンの株価は年初から15%下落し、競合BPやエクソンモービル、シェル、トタルの株価パフォーマンスを下回っている。
LSEG(ロンドン証券取引所グループ)によると、米金融大手15社中7社が、過去30日間にシェブロンの第4・四半期業績予想を平均12%下方修正した。予想を引き上げたところはなかった。
LESGによると、同社の24年利益予想は過去30日間で平均10.3%引き下げられ、1株当たり利益は14.17ドルとなっている。同社競合のエクソンモービルの予想も下方修正されたが、引き下げ幅は4%未満だった。
UBSのアナリスト、ジョシュ・シルバースタイン氏は今月、同社の目標株価を194ドルから185ドルに引き下げた。ただ、割安な株価と24年第2・四半期以降の石油生産見通しを踏まえ、投資判断は「バイ」としている。