Sabrina Valle
[ヒューストン 2日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルが2日発表した2023年通期決算は燃料取引と石油・ガス生産の増加により、利益が予想を上回る360億ドルになった。
1年以上前から売却を試みているカリフォルニア州資産の減損費用25億ドルが含まれている。この費用を除くと、利益は35%減の385億7000万ドルだった。
石油メジャー各社の利益は、ロシアのウクライナ侵攻で急騰した石油・ガス価格が下落したことを受け、22年の過去最高水準から約3分の1減少している。
エクソンのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は、業界は「23年にエネルギー価格と精製マージンが正常化し始めた」と述べた。
第4・四半期の利益は99億6000万ドルで、1株当たりではアナリスト予想を0.27ドル上回る2.48ドル。前年同期は140億4000万ドル(1株当たり3.40ドル)だった。
23年通年の設備投資額は263億2000万ドルだった。
同社は25年のプロジェクトに備え、今年は230億─250億ドルの設備投資を計画していると明らかにした。
昨年の自社株買いと配当による株主還元は320億ドルで、前年の298億ドルから増加した。