Katya Golubkova
[東京 19日 ロイター] - 19日アジア時間序盤の原油先物は小幅安で推移している。この日は米国が祝日のため商いは薄い。
0138GMT(日本時間午前10時38分)時点で、北海ブレント先物は0.58ドル(0.69%)安の1バレル=82.89ドル。米WTI先物は0.35ドル(0.44%)安の78.84ドル。
物価上昇などを示す経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)当局者は16日、利下げへの「忍耐」を示唆。
一方、中東情勢は悪化。パレスチナ自治区ガザで2番目に大きい南部のナセル病院が燃料不足やイスラエル軍の突入により完全に機能を停止した。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、インドに向かっていた石油タンカーを攻撃したと主張した。
ANZリサーチのアナリストは、石油輸出国機構(OPEC)の余剰生産能力は日量640万バレルと8年ぶりの高水準にあるため、供給の混乱はほぼカバーできると指摘した。「国際エネルギー機関(IEA)が2024年に需要の伸びが鈍化すると警告する中、市場は不透明な見通しを改めて突き付けられた」とした。