Naveen Thukral
[シンガポール 14日 ロイター] - 中国の業者が豪州産小麦約100万トンについて、輸入を取り消したり、延期したりしたことが分かった。複数の業界筋が明らかにした。
中国は世界最大の小麦輸入国。米国政府も50万トン以上の中国向け小麦輸出が取り消されたと最近公表している。
指標となるシカゴ小麦先物は世界的な供給過剰を受けて今年に入ってから14%以上下落し、2020年8月以来の安値を付けた。
世界最大の輸出国であるロシアは豊作が見込まれる中、在庫を削減するため安価な小麦を世界市場に供給している。
豪農業コンサルティング会社エピソード3のアンドリュー・ホワイトロー氏は「取り消しはさらに安く買うためなのか、需要が減ったからなのか、いずれにせよ市場に対して弱気であることに変わりはない」と述べた。