[ワシントン 30日 ロイター] - 米上院は30日、ウクライナに侵攻するロシアへの制裁強化のため、ロシア産ウランの輸入を禁止する法案を全会一致で可決した。
下院は昨年12月に可決しており、バイデン大統領の署名を経て成立する見通し。成立から90日後に輸入を禁止する。
ウランは商業用原子力発電所で使われている。法案には、国内の原子炉へのウラン供給に不安が生じた場合の例外条項も盛り込まれた。米国内のウラン加工産業の振興措置も含まれた。
米国は2022年2月のロシアのウクライナ侵攻後、ロシア産原油の輸入を禁止し、他の西側諸国とともにロシア産原油・石油製品の一部に価格制限を課した。
米エネルギー情報局によると、国内の原発は22年にウランの約12%をロシアから調達している。