[東京 30日 ロイター] - 野村ホールディングス (T:8604)が30日発表した2019年10―12月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前四半期比59%減の571億円だった。野村総合研究所(NRI) (T:4307)株の売却益を計上した前四半期からは減益となったが、ホールセール部門や営業部門の回復を受けて主力3分野は堅調だった。
主力分野のうち、営業部門の税前利益は前四半期比3.4倍の176億円だった。市場環境に支えられ投資心理が回復し、投資信託や株式などの募集買付額が増えた。米欧で収益を伸ばしたホールセール部門も同128%増の432億円の税前利益を確保した。
北村巧財務統括責任者(CFO)は同日の記者会見で「(構造改革の進展で)損益分岐点を下げる一方、トップラインを伸ばすことができたことが収益改善につながった」と述べた。主力3分野の収益合計は金融費用控除後で前四半期比16%増の3020億円だった。
(山口貴也)