[ロンドン 19日 ロイター] - 英会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)が19日公表したリポートによると、投資対象として世界で最も魅力的な再生可能エネルギー市場は米国となり、昨年まで4年連続で首位だった中国を逆転した。クリーンエネルギー投資は新型コロナウイルス危機後、急速に盛り返すと予想している。
再生可能エネルギー市場の魅力度ランキング1位は米国で、5年ぶりに首位を奪還。2位は中国だった。
米国のランク上昇は、風力発電に対する税額控除の延長などによるところが大きいという。
一方、中国政府は補助金を減額する方針であることから、再生可能エネルギー投資は減速してきている。
3位はフランス、4位オーストリア、5位ドイツ、6位英国と続き、昨年3位だったインドは7位にランクを下げた。
レポートでは、新型コロナウイルス感染拡大で複数のプロジェクトに遅れがみられているものの、再生可能エネルギーセクターの回復は早いとしている。
EY幹部は「新型ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の結果、化石燃料消費の減少に伴って環境汚染レベルは劇的に低下した。持続可能で長期的に利用可能なエネルギーの将来に幅広く焦点を当てることは、特に風力や太陽光発電などクリーンエネルギーとエネルギー貯蔵技術の追い風となる」と述べた。