[東京 30日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 19033.71 +51.48 寄り付き 19070.83 安値/高値 19017.27─19113.18
TOPIX .TOPX 終値 1547.3 +3.91 寄り付き 1550.28 安値/高値 1546.32─1554.45
東証出来高(万株) 149001 東証売買代金(億円) 16505.99
大納会の東京株式市場で日経平均は3日続伸。終値は12月17日以来、約2週間ぶりに 1万9000円を回復した。前日の米国株高を好感した買いが先行し、上昇幅は一時13 0円。日中は利益確定売りに押され伸び悩んだが、終始プラス圏を維持した。年末で取引 参加者は限られ、東証1部売買代金は約1兆6500億円と、今年3番目の低水準。売買 高は昨年4月18日以来、1年8カ月ぶりの低水準となった。
食料品や電気・ガス、小売など内需関連がしっかり。ファーストリテイリング<9983. T>の上昇も指数を下支えした。一方、TOPIX組み入れのイベントが通過した郵政3社 のうち、日本郵政 6178.T は1%超、かんぽ生命保険 7181.T は2%超の下落。「過度に 買われていた部分もあり、当面は下値圧力がかかりやすい」(国内証券)という。
こうしたなか、東証2部総合 .TSI2 は前日比0.93%高、東証マザーズ指数<.MTH R>は1.48%高となり、それぞれ上昇率では日経平均の0.27%を上回った。「商い が薄いのは年末を控えるなかで仕方がないが、その割にはしっかりとした展開。個人投資 家を中心に中小型の材料株がにぎわった」(日本アジア証券エクイティ・ストラテジスト の清水三津雄氏)との声が聞かれた。
個別銘柄ではアダストリア 2685.T が大幅高。29日発表の2015年3─11月期 の連結業績は営業利益が前年比2.5倍の143億円。すでに通期計画を上回る水準とな っており、好業績を評価した買いが入った。
またが東芝 6502.T 、富士フイルムホールディングス 4901.T が上昇。東芝が医療機 器子会社の売却を富士フイルムに打診していることが判明したとの一部報道を材料視した 。
東証1部騰落数は、値上がり1207銘柄に対し、値下がりが597銘柄、変わらず が131銘柄だった。
(長田善行)