[北京 8日 ロイター] - 中国は、経済を支援する政策措置を時宜を得た方法で強化するとともに、新たな景気刺激策を検討する。国営メディアが8日、李克強首相の発言を引用して報じた。
新型コロナウイルスが中国・武漢で発生して以来の大きな感染拡大の波、ウクライナ危機の緊迫化、国内不動産部門の急激な悪化が中国の金融市場を揺るがしている。
李氏はエコノミストや企業幹部のグループに向けて「現在、国内外で起きているいくつかの緊急事態は予想を超え、経済運営はより大きな不確実性と課題に直面している」と指摘。「われわれは先立って政策を導入し、時宜を得た方法で政策を強化し、新たな緊急対応策を検討する必要がある」と表明した。
アナリストらは、中国人民銀行(中央銀行)が借入コストを引き下げたり、成長を促進するために経済への資金投入を増やしたりすると予想している。
李氏は、中国が雇用と物価の安定に努め、小規模企業が困難を乗り越えられるよう支援すると訴えた。
さらに中国は対外貿易と投資を安定化させ、人民元を基本的に安定させるとも言及した。