シカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで3月29日付けのネットの円の買い持ち高は前週から増加した。
来週、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)(3月15−16日開催)の議事録の公表を予定している。
また、FRBのイエレン議長はグリーンスパン元議長、バーナンキ前)議長と討論会を予定している。
議事録やイエレンFRB議長の討論会で、警告なくハト派に転じた意図を探る。
米国経済や製造業が改善、インフレも上昇する兆候を示したにもかかわらず、3月のFOMC声明には「世界経済や金融市場の展開は依然リスクとなる」との文言が加えられた。
FRBスタッフの金利予測も下方修正された。
イエレン議長も会見や講演で、強い国内経済にはあまり触れず「世界経済が見通しに影響する」との懸念を強調、利上げに一段と慎重な姿勢を表明。
同時に、年内の利上げ軌道も「不透明」との見方を示した。
一方、3月の雇用統計や全米の製造業活動状況を示す米供給管理協会(ISM)製造業景況指数の3月分は一段の改善を示した。
「利上げの軌道は指標次第」とするFOMCの方針を信じると、利上げを後押しすることになる。
ただ、イエレンFRB議長が世界経済動向や米国の労働市場のたるみを綿密に監視しているため、国際通貨基金(IMF)が発表する世界見通しや、JOLT求人の最新2月分が米国の利上げ軌道に影響を与えていくと考える。
イエレン議長はNYエコノミッククラブでの講演で広義の失業率(U-6)の高止まりを例にあげ労働市場にたるみが存続していることに対する懸念を表明。
イエレン議長が特に注目しているJOLT求人の最新2月分で労働市場のたるみ具合を検証していく。
また、IMFが世界経済の見通しを引き下げた場合、FRBの見通しの下方修正につながる可能性から一段と遅い利上げを正当化することになる。
イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボードでは、3月雇用者数(Nonfirmpayrolls)が前月比21.5万人増と2ヶ月連続で20万人台を維持。
失業率(Unemploynent rate)も5.0%と、危機前の水準を維持した。
また、労働参加率が63.0と、2014年3月来の高水準に上昇したことは好感材料となる。
一方、3月の15週以上失業している長期失業率は42.4%と、2月42.1%から上昇。
前年の45%からは減少傾向にあるものの、危機前の19.1%を大きく上回ったまま。
広義の失業率(U-6)も3月分は9.8%と、2月9.7%から上昇。
危機前に8.8%を上回った高水準にとどまっていることは、イエレン議長が言及するとおり、労働市場にたるみが存続している証拠となった。
■イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボード ◎危機前に比べ状態が改善 危機前の水準と比較 1月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(前回1.2%) 1.4%(下回る) 3月雇用者数(Nonfirm payrolls):21.5万人 16.18万人(上回る) 3月失業率(Unemploynent rate):5.0% 5% 1月求人率(Job openings rate):3.7%(前回3.6%) 3%(上回る) ◎状態が危機前より依然悪い 1月退職率(Quits rate):2.0%(前回2.2%) 2.1%(下回る) 3月広義の失業率(U-6):9.8%(2月9.7%) 8.8%(上回る) 1月採用率(Hires rate):3.5%(前回3.8%) 3.8%(下回る) 3月長期失業率:42.4%(2月42.1%) 19.1%(上回る) 3月労働参加率:63.0(2月62.9%) 66.1%(下回る) ●国際通貨基金(IMF) ・7日:世界経済見通し(WEO、分析編)公表 ●米国 4日:3月労働市場情勢指数(2月‐2.4)、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がタウンホールミーティング 5日:2月貿易収支:予想‐462億ドル(1月—456.8億ドル)、3月非製造業景況指数:54.1(2月53.4)、2月JOLT求人(1月554.1万人)エバンス・シカゴ連銀総裁、 6日:米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)(3月15−16日開催)議事録公表、メスター・クリーブランド連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁が講演 7日:イエレンFRB議長がグリーンスパン元議長、バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長と討論会、グリーンスパン、ボルカー元議長が開催、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が米国経済に関して講演 ●中国 6日:3月財新PMIサービス業(2月51.2)、財新コンポジットPMI(2月49.4) ●日本 4日:短観(3月調査全容、「企業の物価見通し」概要、日銀) ●欧州 5日:3月マークイット・ユーロ圏総合PMI(改定値):予想53.7、速報53.7、独・2月製造業受注 6日:独・2月鉱工業生産:予想前月比‐1.8%(1月+3.3%) 7日:欧州中央銀行(ECB)が議事要旨(3月10日開催分)を公表 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 ネット・円買い持ち:+54,387(3/29)←円買い持ち:+53,346(3/22)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-63,811(3/29)←ユーロ売り持ち:-66,053(3/22)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-40,028(3/29)←ポンド売り持ち:-37,723(3/22)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+4,647(3/29)←スイスフラン買い持ち:4,186(3/22)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-6,180(3/29)←加ドル売り持ち:-15,009(3/22)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち: +23466(3/29)←豪ドル売り持ち:+18030(3/22)
来週、米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)(3月15−16日開催)の議事録の公表を予定している。
また、FRBのイエレン議長はグリーンスパン元議長、バーナンキ前)議長と討論会を予定している。
議事録やイエレンFRB議長の討論会で、警告なくハト派に転じた意図を探る。
米国経済や製造業が改善、インフレも上昇する兆候を示したにもかかわらず、3月のFOMC声明には「世界経済や金融市場の展開は依然リスクとなる」との文言が加えられた。
FRBスタッフの金利予測も下方修正された。
イエレン議長も会見や講演で、強い国内経済にはあまり触れず「世界経済が見通しに影響する」との懸念を強調、利上げに一段と慎重な姿勢を表明。
同時に、年内の利上げ軌道も「不透明」との見方を示した。
一方、3月の雇用統計や全米の製造業活動状況を示す米供給管理協会(ISM)製造業景況指数の3月分は一段の改善を示した。
「利上げの軌道は指標次第」とするFOMCの方針を信じると、利上げを後押しすることになる。
ただ、イエレンFRB議長が世界経済動向や米国の労働市場のたるみを綿密に監視しているため、国際通貨基金(IMF)が発表する世界見通しや、JOLT求人の最新2月分が米国の利上げ軌道に影響を与えていくと考える。
イエレン議長はNYエコノミッククラブでの講演で広義の失業率(U-6)の高止まりを例にあげ労働市場にたるみが存続していることに対する懸念を表明。
イエレン議長が特に注目しているJOLT求人の最新2月分で労働市場のたるみ具合を検証していく。
また、IMFが世界経済の見通しを引き下げた場合、FRBの見通しの下方修正につながる可能性から一段と遅い利上げを正当化することになる。
イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボードでは、3月雇用者数(Nonfirmpayrolls)が前月比21.5万人増と2ヶ月連続で20万人台を維持。
失業率(Unemploynent rate)も5.0%と、危機前の水準を維持した。
また、労働参加率が63.0と、2014年3月来の高水準に上昇したことは好感材料となる。
一方、3月の15週以上失業している長期失業率は42.4%と、2月42.1%から上昇。
前年の45%からは減少傾向にあるものの、危機前の19.1%を大きく上回ったまま。
広義の失業率(U-6)も3月分は9.8%と、2月9.7%から上昇。
危機前に8.8%を上回った高水準にとどまっていることは、イエレン議長が言及するとおり、労働市場にたるみが存続している証拠となった。
■イエレンFRB議長の雇用たるみダッシュボード ◎危機前に比べ状態が改善 危機前の水準と比較 1月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(前回1.2%) 1.4%(下回る) 3月雇用者数(Nonfirm payrolls):21.5万人 16.18万人(上回る) 3月失業率(Unemploynent rate):5.0% 5% 1月求人率(Job openings rate):3.7%(前回3.6%) 3%(上回る) ◎状態が危機前より依然悪い 1月退職率(Quits rate):2.0%(前回2.2%) 2.1%(下回る) 3月広義の失業率(U-6):9.8%(2月9.7%) 8.8%(上回る) 1月採用率(Hires rate):3.5%(前回3.8%) 3.8%(下回る) 3月長期失業率:42.4%(2月42.1%) 19.1%(上回る) 3月労働参加率:63.0(2月62.9%) 66.1%(下回る) ●国際通貨基金(IMF) ・7日:世界経済見通し(WEO、分析編)公表 ●米国 4日:3月労働市場情勢指数(2月‐2.4)、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がタウンホールミーティング 5日:2月貿易収支:予想‐462億ドル(1月—456.8億ドル)、3月非製造業景況指数:54.1(2月53.4)、2月JOLT求人(1月554.1万人)エバンス・シカゴ連銀総裁、 6日:米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)(3月15−16日開催)議事録公表、メスター・クリーブランド連銀総裁、カプラン米ダラス連銀総裁が講演 7日:イエレンFRB議長がグリーンスパン元議長、バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長と討論会、グリーンスパン、ボルカー元議長が開催、ジョージ米カンザスシティー地区連銀総裁が米国経済に関して講演 ●中国 6日:3月財新PMIサービス業(2月51.2)、財新コンポジットPMI(2月49.4) ●日本 4日:短観(3月調査全容、「企業の物価見通し」概要、日銀) ●欧州 5日:3月マークイット・ユーロ圏総合PMI(改定値):予想53.7、速報53.7、独・2月製造業受注 6日:独・2月鉱工業生産:予想前月比‐1.8%(1月+3.3%) 7日:欧州中央銀行(ECB)が議事要旨(3月10日開催分)を公表 ●地政学的リスク ウクライナ紛争 ガザ紛争 イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」 シリア イエメン 【IMM】 ネット・円買い持ち:+54,387(3/29)←円買い持ち:+53,346(3/22)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-63,811(3/29)←ユーロ売り持ち:-66,053(3/22)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド売り持ち:-40,028(3/29)←ポンド売り持ち:-37,723(3/22)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン買い持ち:+4,647(3/29)←スイスフラン買い持ち:4,186(3/22)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル売り持ち:-6,180(3/29)←加ドル売り持ち:-15,009(3/22)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち: +23466(3/29)←豪ドル売り持ち:+18030(3/22)