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再送:欧州市場サマリー(12日)

発行済 2011-08-13 03:20

 *これは13日に配信した記事です。

             1321GMT     11日終盤

ユーロ/ドル    1.4257 1.4241

ドル/円    76.670 76.830

ユーロ/円 109.31 109.43

            12日終値    前営業日終値

株 FT100 5320.03(+157.20) 5162.83

  クセトラDAX    5997.74(+200.08) 5797.66

金 現物午後値決め 1736.00 1760.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.570 (‐0.075)  0.613(0.603)

独連邦債2年物 0.685(0.650)

独連邦債10年物(9月限) 133.02 (‐0.28) 2.321(2.323)

独連邦債30年物   3.156(3.149)

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 <為替> スイスフランが対ユーロで続落している。スイス国立銀行(中央銀行、SN

B)がスイスフラン高抑制のためペッグ制導入の可能性を示唆したことが背景。しかし多

くのアナリストが実際には行われないだろうとみている。

 電子取引EBSによると、ユーロ/スイスフランは1.4%高の

1.1007スイスフランで取引されている。

 <株式> ロンドン株式市場は大幅に続伸して引けた。フランス、イタリア、スペイン、

ベルギーによる金融株の空売り禁止が相場を押し上げた。銀行株のほか石油株と鉱山株

がけん引した。

 FT100種総合株価指数<.FTSE>は週間ベースでは1.3%の値上がりとなった。

 空売り禁止を受けて銀行株<.FTNMX8350>が値上がりした。バークレイズ、ロイ

、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)の3行はいず

れも約5%値上がりした。

 投資家のリスク選好が高まったことを受け、金価格が下落。ランドゴールド・リ

ソーシズは0.2%安となった。

 一方、エネルギー株<.FTNMX0530>はリスク選好度の高まりを受けて上昇した。石油株の

バリュエーション(株価評価)が低いとゴールドマン・サックスが指摘したことも支援材

料となった。

 英蘭系エネルギー大手ロイヤル・ダッチ・シェルは3%、BGグループ

は4.5%、BPは2.1%それぞれ上昇した。

 鉱山株<.FTNMX1770>の値上がりを牽引したのはカザキミスで6.3%値上がり

した。

 欧州株式市場は続伸して取引を終えた。フランス、イタリア、スペイン、ベルギーが金

融株の空売りを禁止したことを受け、これまで売り込まれていた銀行株に買いが入った。

米小売売上高が堅調だったことも市場心理の改善を支援した。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は33.37ポイント

(3.57%)高の968.21。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は91.88ポイント(4.15%)高

の2307.33。

 金融セクターの健全性とユーロ圏の債務危機波及に対する懸念から、特にここ5営業日

は不安定な展開となり、週間ベースでは3週連続で下落した。

 銀行株が堅調で、STOXX欧州600銀行株指数<.SX7P>は4.5%高となった。た

だ週間ベースでは2.4%下落している。

 2日続伸のソシエテ・ジェネラルは5.7%高。10日には財務力をめぐる

憶測から15%値下がりしていた。

 ベルギーのKBCは9.6%、デクシアは17.3%とそれぞれ大

幅に値上がりした。

 SVMアセット・マネジメントのマネジングディレクター、コリン・マクリーン氏は

「空売り禁止の措置を受け、市場は若干安定した」としながらも「しかし、銀行株はこれ

までに大きく値下がりし売り込まれてきたため、安値からやや値を戻しただけだ」と語

った。

 投資家のリスク警戒感を示すユーロSTOXX50ボラティリティ指数<.V2TX>は

7.9%低下した。だが週間ベースで見ると14.3%上昇しており、投資家のリスク選

好後退が依然根強いことを示唆している。

 

 <ユーロ圏債券> 値動きの激しい取引のなか、独連邦債が下落した。前日に欧州連合

(EU)加盟4カ国が金融株を対象とする空売り禁止措置を発表したことを受け、株式市

場が上昇したことが背景。

 世界経済の先行きや欧州債務危機の拡大に対する懸念が高まるなか、独連邦債などの安

全資産に対する買いが短期的には膨らむことが予想されるため、市場関係者の間ではこの

先も不安定な取引が続くとの見方が出ている。

 ウエストLBのストラテジスト、マイケル・レイスター氏は「市場は新たな危機に見舞

われている」とし「債務危機、および世界的な経済成長見通しに対する不安が高まってい

るため、投資意欲は限られているようにみえる」と述べた。

 独連邦債先物は34ティック安の132.96で清算した。フランスの銀行の

健全性に対するうわさなどによりボラティリティーが高まり、今週は安値と高値の差が3

25ティックに達した。 

 市場の注目は、16日に予定される独仏首脳会談に集まっている。アナリストによると

市場では、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の規模拡大、もしくはユーロ圏周辺

国が抱える問題に対するその他の措置に関する期待が出ている。

 ただコメルツ銀行の金利ストラテジスト、デビッド・シュナウツ氏は同会談に対する期

待が高まりすぎている可能性があるとの見方を示し「今回の首脳会談で物事が大きく進展

することはないとの考えが浸透するに従い、基本的に独連邦債を買い、リスクを回避する

必要が出てくる」と述べた。 

 今週に入り格下げや銀行の健全性などに関する市場のうわさに相次いで見舞われたフラ

ンスは、この日の取引では国債利回りが低下した。フランス国債10年物

利回りは最大で10ベーシスポイント(bp)低下し2.95%と、2010年11月以

来の水準となった。

 10年物のフランス国債と独連邦債との利回り格差は前日比9bp縮小の66bp。前

週は91bpに拡大、ユーロ導入後の最高水準を更新していた。

 イタリア国債10年物とスペイン国債10年物の利回りは

、それぞれ5%を若干上回る水準で安定的に推移した。市場関係者は、欧州中央銀行(E

CB)による両国の国債買い入れは今後も続くとの見方を示しているものの、買い入れの

規模は細っていくと予想している。

 

 

                           [東京 13日 ロイター]

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