■NY株式:NYダウ879ドル安、投資家心理の悪化が続く米国株式相場は下落。
ダウ平均は879.44ドル安の27081.36、ナスダックは255.67ポイント安の8965.61で取引を終了した。
朝方は小幅上昇して寄り付いたものの、新型コロナウイルスの感染拡大が、ハイテク企業や製造業のアジアでのサプライチェーンに影響を与えるとの見方から下落に転じた。
米疾病対策センター(CDC)がコロナウィルスの米国での流行を警告すると、投資家のリスク選好姿勢が一段と後退し大幅続落となった。
セクター別では全面安となり、特に運輸や銀行の下落が目立った。
安全資産として米国債を選好する動きが強まり、国債利回りの低下でシティ・グループ(C)、バンクオブアメリカ(BAC)、JPモルガン(JPM)など金融各社が軟調推移。
決済ネットワークのマスターカード(MA)や航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は、コロナウィルスによる業績悪化を警告し下落。
半導体のエヌビディア(NVDA)やマイクロン・テクノロジー(MU)は、一部アナリストによる投資判断引き下げを受け売られた。
クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)は、マーケット終了後に11-1月期決算を発表、一株利益、売上高ともに予想を上振れた。
Horiko Capital Management LLC■NY為替:米国内でのウイルス感染拡大を警戒してドル売り強まる25日のニューヨーク外為市場でドル・円は110円67銭から一時109円89銭まで下落し、110円16銭で引けた。
米国の2月リッチモンド連銀製造業指数や2月消費者信頼感指数が予想を下回ったほか、米疾病対策センター(CDC)が米国内で新型肺炎が流行する可能性を警告したため、米国経済の成長鈍化懸念が強まりドル売りが加速。
リスク回避の円買いも加速した。
ユーロ・ドルは、1.0832ドルから1.0890ドルまで上昇し、1.0879ドルで引けた。
ユーロ・円は119円94銭から119円41銭まで下落した。
ポンド・ドルは1.2954ドルから1.3018ドルまで上昇した。
ドル・スイスは0.9790フランから0.9751フランまで下落した。
■NY原油:続落で49.90ドル、ウイルス感染拡大を嫌気して一時50ドルを下回るNY原油先物4月限は続落(NYMEX原油4月限終値:49.90 ↓1.53)。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-1.53ドルの1バレル=49.90ドルで通常取引を終えた。
時間外取引を含めた取引レンジは、49.69ドル−52.02ドル。
米国株式の大幅続落が嫌気された。
米国でも新型コロナウイルスの感染拡大の可能性があると指摘されたことから、1バレル=50ドルの水準を下回った。
世界の原油需要は予想以上に減少するとの見方も浮上している。
■主要米国企業の終値銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)バンクオブアメリカ(BAC) 31.08ドル -1.65ドル(-5.04%)モルガン・スタンレー(MS) 48.03ドル -1.65ドル(-3.32%)ゴールドマン・サックス(GS)217.61ドル -6.93ドル(-3.09%)インテル(INTC) 59.73ドル -2.03ドル(-3.29%)アップル(AAPL) 288.08ドル -10.10ドル(-3.39%)アルファベット(GOOG) 1388.45ドル -33.14ドル(-2.33%)フェイスブック(FB) 196.77ドル -3.95ドル(-1.97%)キャタピラー(CAT) 129.00ドル -3.17ドル(-2.40%)アルコア(AA) 14.50ドル -0.86ドル(-5.60%)ウォルマート(WMT) 114.39ドル -1.93ドル(-1.66%)スプリント(S) 9.64ドル -0.18ドル(-1.83%)