今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。
米連邦準備制度理事会(FRB)の当局者からは年3回の利上げ方針に関し前向きな見解が示されているものの、来週にかけて市場の利上げ観測が弱まる可能性があるためだ。
今晩は米国の重要経済指標の発表や要人発言などは予定されておらず、来週明け20日はプレジデンツデーで米国市場が休場となるため、薄商いが予想され、積極的なドル買いは手控えられる見通し。
足元ではイエレン米FRB議長などから利上げに前向きな発言がみられるが、3月利上げ観測の後退により、年3回利上げの可能性に対する市場の疑念が強まる状況にある。
CMEグループが算出するFedウォッチによれば、8割超が3月の政策金利据え置きを見込んでおり、3月利上げを見送った場合、「2017年の後半に集中して3回も実施するのは現実的ではない」(ある市場筋)との見方が早くも市場から出ている。
また、市場では、22日に公表される1月31日-2月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が注目されている。
この会合の声明では、労働市場の引き締まりなどが評価される一方、「インフレ率は直近の四半期で加速したが依然として低水準」と慎重な言い回しもあった。
確かにPCEコアデフレーターはFRB目標の2%には到達しておらず、早期追加利上げをちゅうちょする手がかりとなっている可能性もある。
議事要旨により3月利上げ観測はさらに弱まるかもしれない。
(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・12月経常収支(11月:+405億ユーロ)
・18:30 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+1.0%、12月:-1.9%)
・24:00 米・1月景気先行指数(前月比予想:+0.5%、12月:+0.5%)
米連邦準備制度理事会(FRB)の当局者からは年3回の利上げ方針に関し前向きな見解が示されているものの、来週にかけて市場の利上げ観測が弱まる可能性があるためだ。
今晩は米国の重要経済指標の発表や要人発言などは予定されておらず、来週明け20日はプレジデンツデーで米国市場が休場となるため、薄商いが予想され、積極的なドル買いは手控えられる見通し。
足元ではイエレン米FRB議長などから利上げに前向きな発言がみられるが、3月利上げ観測の後退により、年3回利上げの可能性に対する市場の疑念が強まる状況にある。
CMEグループが算出するFedウォッチによれば、8割超が3月の政策金利据え置きを見込んでおり、3月利上げを見送った場合、「2017年の後半に集中して3回も実施するのは現実的ではない」(ある市場筋)との見方が早くも市場から出ている。
また、市場では、22日に公表される1月31日-2月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が注目されている。
この会合の声明では、労働市場の引き締まりなどが評価される一方、「インフレ率は直近の四半期で加速したが依然として低水準」と慎重な言い回しもあった。
確かにPCEコアデフレーターはFRB目標の2%には到達しておらず、早期追加利上げをちゅうちょする手がかりとなっている可能性もある。
議事要旨により3月利上げ観測はさらに弱まるかもしれない。
(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・12月経常収支(11月:+405億ユーロ)
・18:30 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+1.0%、12月:-1.9%)
・24:00 米・1月景気先行指数(前月比予想:+0.5%、12月:+0.5%)