[30日 ロイター] - ロシア外務省第1アジア局のゲオルギー・ジノビエフ局長は30日、中国との貿易は今後も拡大し、両国間の貿易総額は2024年までに2000億ドルに達するとの見方を示した。インタファクス通信に述べた。
中国はロシアのウクライナでの行動を非難しておらず、逆に西側諸国による対ロ制裁に批判的立場を取っている。中ロは今年2月に「制限のない」パートナーシップを発表するなど、近年関係を深めつつある。
ジノビエフ局長は「24年までに貿易総額を2000億ドルに拡大するという、両国首脳が設定した目標の達成に注力している」と述べた上で「計画よりも早期の目標達成も可能と考えている」などと語った。
ロシアの貿易が制裁で打撃を受ける中、適応には時間が必要と局長は指摘。中国の新型コロナウイルスとの闘いも、適応への取り組みを複雑にしかねない要因の一つとの認識を示した。
「中国企業は引き続き、ロシアでのプレゼンス拡大に関心を持っている。一部の西側企業が撤退していることから、新たな機会が生まれている」と述べた。