[カイロ 17日 ロイター] - サウジアラビアのジャダーン財務相は、同国の財政状況と準備高は良好で、政府債務は比較的低水準とし、新型コロナウイルス危機に対しても体制は盤石であると述べた。
国営サウジ通信(SPA)が、16日に行われた国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)によるバーチャル会合に寄せた同相のコメントとして伝えた。
同相は、政府の優先課題は医療システムに必要な資金調達と、新型コロナに影響を受けた人々に対する金融・財政面の支援と説明。政府は現状における支出の再優先化を考慮しているとした。
また、今年は「過去最悪の景気後退(リセッション)」になると予想。速やかな景気回復と経済リスク抑制ができるよう、実施時期を明確にして透明性のある財政・金融措置を講じる必要があると強調した。
さらに、サウジは事態を注視しており、必要なら一段の支援を行なう用意があると繰り返した。
一方、新型コロナを巡る不透明な情勢を踏まえ、IMFに対し、加盟国の必要に引き続き柔軟に対応するよう求めた。