[ソウル 15日 ロイター] - 大韓航空 (KS:003490)が15日発表した第1・四半期決算(暫定値)は新型コロナウイルスの流行で大きな打撃を受け、連結営業損益が828億ウォン(6730万ドル)の赤字に転落した。前年同期は1406億ウォンの黒字だった。
コスト削減により業績は市場予想を上回る水準となったものの、同社は全ての路線で需要が落ち込み、第1・四半期の有償旅客キロ数は前年同期比29.5%減少した。
一方、旅客便が減少した影響で貨物積載能力が低下したにもかかわらず、貨物輸送トンキロは同3.1%増加した。貨物専用機の使用を増やしたほか、旅客機を貨物機として運航した。
大韓航空は、新型コロナの影響で第2・四半期にも赤字が続くとの見通しを示した。
世界的に旅客便が減便や運航停止となっているため、貨物積載能力の不足も続くとみられるという。