[トゥールーズ 25日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバス (PA:AIR)のシェルホルン最高執行責任者(COO)は、新型コロナウイルスの感染拡大への対応で、新たに定めた生産目標を達成したことを明らかにするとともに、コロナ禍における航空業界の問題の軽減に取り組んでいると語った。
航空会社が感染拡大を受けて運航停止を余儀なくされる中、エアバスは最近、損失抑制策として33─42%の減産を表明した。ただ、欧州各地に封鎖措置が広がったため、まずは航空機生産が困難となった状況を克服する必要に迫られた。
シェルホルン氏はロイターに対し、「そうした難局から立ち直り、既に新たな生産ペースに入っている」と説明した。
同社の月産ペースは、A320/A321が40機、A350が6機、A330が2機と、感染拡大前の60機、9.5機、3.5機から減少している。
シェルホルン氏は、このペースについて「最高の結果をもたらす水準」と強調。サプライチェーン(供給網)全体に過度の混乱をもたらさない上に、エアバスの市場動向判断に比較的近いレベルとの見解を示した。