[ジャカルタ 26日 ロイター] - 米鉱業大手フリーポート・マクモラン (N:FCX)の子会社が操業するインドネシアのグラスベルグ鉱山では26日、新型コロナウイルスを巡る労働者の抗議活動が3日目に突入した。
家族と離れて暮らす労働者は今年3月以降初となる帰省や、コロナ禍で働く見返りとして賞与の支払いを要求している。
グラスベルグ鉱山は、世界2位の銅鉱山。労働者は24日から鉱山に通じる道を封鎖している。
フリーポート・インドネシアの広報担当は「限られたベースで操業している。メンテナンスを優先し、状況を見極めている」とし、できる限り早期に抗議活動を収束させたいと述べた。
ある労働者によると、鉱山労働者のほぼ全員が抗議活動に参加しており、同鉱山の生産は25日以降、ストップしている。
広報担当によると、フリーポートは同鉱山に最も近い町で1万3000人を雇用。このうち389人が新型コロナの検査で陽性反応を示し、うち361人が回復した。
労働者の代表はロイターに対し、経営陣・政府関係者と解決策を協議していることを明らかにした。ある労働者によると、1日当たり何人に休暇を認めるかで労使の合意が成立していない。
グラスベルグ鉱山では、露天掘りから地下採掘への移行が進められている。2020年の鉱石産出量の予想は1日当たり11万トン。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200826T071234+0000