[28日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は28日、米バイオ企業のイノビオ・ファーマシューティカルズ (O:INO)が開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、最終段階の臨床試験(治験)開始の保留を決定した。接種に使用する器具などに関して一段の情報が必要としている。
イノビオは、FDAの決定は初期治験段階のいかなる副作用によるものではないと表明。FDAの疑問に対し、来月に回答するとした。
イノビオは6月、初期治験で有望な結果が得られたため、接種に使用する器具の増産を目的に米国防総省から7100万ドルの資金を獲得。8月には、同ワクチンが9月に中期・後期臨床試験段階に入り、来年中に国内で緊急使用の承認を獲得できるとの見通しを示していた。
寄り付き前の取引でイノビオ株は約33%下落。