[ニューヨーク 1日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は1日、同州の新型コロナウイルス感染の「ホットスポット」とされる20地域で、コロナ検査の陽性率が前日の5.5%から6.5%に悪化したと発表した。
ニューヨーク州全体の陽性率は、前日時点で1.27%と低水準にとどまっているという。
クオモ知事は、20のホットスポットについて「完全に封じ込められていない」とし、「今日確認されている集団感染が明日に市内感染に発展する可能性がある」と警鐘を鳴らした。
さらに「マスクを着用しないなら、罰金が科される。スピード違反をすれば、違反切符が切られるのと同じだ」と強調し、ウイルス感染拡大抑制に向けた強制措置を強化するよう各地域の当局に要請した。
20のホットスポットの半分はニューヨーク市内。
また、週末にトランプ大統領の選挙集会が予定されているウィスコンシン州では、この日の新規感染者数が3000人と、これまでの最多を記録した。人口が4倍のフロリダ州の新規感染者数は2628人で、ウィスコンシン州の感染状況が深刻であることが浮き彫りとなった。
同州のコロナ感染症による入院者数もこの日、過去最多に達したほか、先週の陽性率は19%と、8月終盤の8%から上昇基調が続いている。
ロイターの分析によると、9月のコロナ感染者数は米50州中27州で前月比で増加。うちウィスコンシン州は111%の急増となった。
同州の保健当局者は、若年層を中心に再拡大した感染が市内感染に発展したと指摘。重症の患者も増えており、一部病院の救急病棟では過去1週間に病床不足に陥る事態も起きているという。
中西部近辺では、ノースダコタ州もこの日、コロナによる入院者数が最多を記録。サウスダコタ州では新規感染者数が過去最多となった。また、西部モンタナ州では2日連続で新規感染者数がこれまでの最多を記録し、入院者数も過去最多となった。
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