[ブリュッセル 2日 ロイター] - 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は2日、EUが新型コロナウイルスのワクチン確保に向けて、さらに多くの企業と交渉していると語った。一方、欧州で新型コロナの感染者数が再び増加していることについて「心配だ」と述べた。
フォンデアライエン氏はブリュッセルで開かれたEU首脳会議後の記者会見で「EU欧州委員会は既に2件の購入契約を締結しており、さらに5件について交渉中だ。また別の4社とも協議している」と説明した。
欧州委はこれまでに、英製薬大手アストラゼネカ (L:AZN)のほか、フランス同業サノフィ (PA:SASY)と英グラクソ・スミスクライン (L:GSK)の2社連合からそれぞれ、開発中のワクチンの供給を受けることで合意したと発表している。また米バイオ医薬モデルナ (O:MRNA)、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) (N:JNJ)、ドイツのバイオ医薬キュアバック (O:CVAC)、米ファイザー (N:PFE)と独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックの2社連合との間でも、開発中のワクチン確保に向けた協議が進んでいると表明している。
EU高官筋は先週ロイターに対し、EUが7件目のワクチン確保に向けて米バイオ医薬ノババックス (O:NVAX)と話し合っていると明らかにした。