[ワシントン 15日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は15日、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)に伴い、有力企業の市場支配力が大幅に拡大したとする新たな調査論文を発表した。中期的な成長が抑制され、技術革新や投資を阻害する恐れがあると警告している。
限界費用を上回る価格設定に加え、ある分野では最大手4社に収益が集中するなど、市場力を示す主要指標が上昇しているという。
ゲオルギエワ専務理事は「パンデミックの影響で、先進国ではこうした集中が少なくとも2015年末までの15年間に匹敵するような勢いで進む可能性があり、デジタル分野などコロナ危機で恩恵を受けている産業においても、有力企業が最大の勝者となっている」と指摘した。