[ニューデリー 19日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染第2波が壊滅的に悪化しているインドで、モディ首相の支持率が2つの調査で過去最低記録を更新した。
米データ情報会社モーニング・コンサルトが実施する各国指導者の支持率調査によると、インドの累計感染者が今週2500万人を突破して準備不足が露呈する中、首相の支持基盤が揺らいでいることが分かった。
今週の首相支持率は63%前後で、調査を開始した2019年8月以来最低。4月には支持率が差し引きで22ポイント大幅に落ち込んでいた。
インドの調査会社CVOTERによる別の調査では、モディ首相の業績に「大変満足」と回答した割合が37%と、1年前の65%前後から大きく落ち込んだ。また、モディ政権の業績に不満という回答が、過去7年間で初めて満足を上回った。
CVOTERの創業者Yashwant Deshmukh氏はロイターに、「首相はこれまでのキャリアの中で最大の政治的困難に直面している」と述べた。
ただ同社のデータは、首相支持率急落にもかかわらず、モディ氏は依然インドで最も人気のある政治家で、野党は政府のコロナ対応のまずさに便乗できていないことを示している。
次回総選挙は2024年に行われる。