[バンコク 8日 ロイター] - タイ保健省は8日、新型コロナウイルス感染状況の深刻化を受け、移動の制限など、一段と厳しい規制案を策定したと明らかにした。プラユット首相が9日の会議で検討する。この日発表された新たな死者数は75人で、1日当たりの過去最多を更新した。
保健省の高官は会見で、新規制について「まず移動を規制し、不要な外出をさせない措置を提案する」と述べ、国内の越境移動停止も提案するとした。
このほか、人が集まりやすい必要不可欠でない場所や地域の閉鎖などの措置が提案される。実施期間は14日間。首都圏や「バッファーゾーン」が対象になるという。
昨年実施した全国的な外出禁止を含むロックダウン(都市封鎖)並みの措置になると説明した。
現在、首都バンコクと隣接の県はリスクの高い地域として、商業施設の営業短縮などの規制が実施されているが、感染拡大に歯止めがかからない。
当局の8日の発表によると、新規感染者は7058人で、累計の感染者は30万8230人となった。累計の死者は2462人。