[ワシントン 13日 ロイター] - バイデン米大統領は、日本・米国・オーストラリア・インドの4カ国首脳会談(クアッド・サミット)を今月24日にホワイトハウスで主催する。ホワイトハウスのサキ報道官が13日、明らかにした。
菅義偉首相のほか、オーストラリアのモリソン首相とインドのモディ首相は来週、国連総会に出席するためにニューヨークを訪れる予定。4カ国は3月にビデオ会議形式で首脳会談を開いたが、対面形式での会談は初めてとなる。
サキ報道官は声明で「クアッド・サミットの主催は、21世紀の課題に対応するための多国間の新たな枠組みなどを通して、バイデン政権がインド太平洋地域への関与を優先事項に掲げていることを示している」と指摘。4カ国首脳は関係強化のほか、新型コロナウイルス感染拡大、気候変動、サイバー問題への対策などについて協議すると述べた。
このほか米政府高官は、インフラ問題も議題として取り上げられるとの見通しを示した。
前駐日大使のハガティ米上院議員(共和党)はツイッターへの投稿で「バイデン大統領のアフガン撤退の失敗によってインド太平洋地域周辺の危険は増し、日本やオーストラリアからももっともな疑問が呈されている」と指摘。「われわれは同盟関係を修復し、更新する必要がある」とし、クアッド・サミットの開催を歓迎する考えを示した。
中国外務省の趙立堅報道官は14日の定例記者会見で「いかなる地域協力の枠組みも時代の流れに沿ったものであり、貢献するものでなければならない」と発言。「第三国を標的にすべきではない」と語った。