[北京 15日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会は15日、国内で14日に新たに報告された新型コロナウイルスの市中感染者が50人だったと明らかにした。前日は59人だった。いずれも南東部の福建省で確認され、同省では5日連続で市中感染が確認されたことになる。
同省で市中感染が確認されている3都市(ホ田、アモイ、泉州)の累計感染者は152人となった。
中国では主要な旅行シーズンとなる国慶節の大型連休などが控える。7月下旬から8月にかけて発生した前回の国内感染拡大局面では旅行が手控えられ、観光や運輸関連セクターが打撃を受けた。
ただ、国営タブロイド紙「環球時報」は15日の論説で、「中国のような大きな国は福建の非常に局所的な感染拡大におびえることはない」とし、大規模な経済活動の停止は避けるべきとの考えを示した。
国家衛生健康委員会によると、海外から持ち込まれた症例を含めると、14日に新たに確認された新型コロナ感染者は73人。前日は92人だった。新たな死者は報告されていない。
14日時点で、中国本土の累計感染者は9万5413人、死者は4636人。