[ブラジリア 20日 ロイター] - 今週開幕する国連総会出席のために米ニューヨーク市を訪れたブラジルのボルソナロ大統領は、初日の夕食をピザで済まさざるを得なかった。同市では新型コロナウイルスワクチンを接種していないと、レストランなどに入れないためだ。
ボルソナロ氏はワクチン接種に懐疑的で、自身が未接種であることを喧伝してきた。米国への出発前には自分が十分な免疫を持っているとも主張した。
ブラジル代表団の閣僚2人は19日夜、ボルソナロ氏と側近がニューヨーク市内の歩道でピザを頬張る写真を投稿。支持者からは路上でピザを食べる大統領の「質素さ」を称える声も聞かれた。
大統領や首相、外交官は米入国に当たり予防接種の証明書を提示する必要はないが、ニューヨークのデブラシオ市長は特にボルソナロ氏などを念頭に、国連総会前にワクチン接種を受けるよう要請。「接種したくなければ、わざわざ来ることもない」と述べていた。
一方、ブラジル外交官がコロナ検査で陽性反応を示したという報道もあるが、ブラジル国連代表部はコメントに応じていない。