[シカゴ 21日 ロイター] - 米製薬ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は21日、同社が開発した1回接種型の新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)に関する米国内の試験で、初回接種から約2カ月後に接種すると、中等症および重症化への予防効果が94%に高まることが分かったと発表した。
1回接種のみの有効性は70%とされていた。
2回接種による副反応は1回接種とほぼ同等だった。
また、米国でJ&J製ワクチンを接種した約40万人を対象に3─7月下旬に実施された研究データによると、新型コロナ感染予防の効果は79%、入院予防効果は81%だった。同時期には感染力の強いデルタ変異株が台頭したものの、ワクチンの効果が低下した兆候は確認されなかったという。
ただ、ワクチンの効果は年齢によって開きがあり、60歳以下では入院予防の効果が86%だったのに対し、60歳以上では78%にとどまった。