[ソウル 10日 ロイター] - 韓国政府は10日、新型コロナウイルスのワクチン追加接種について、接種終了からの間隔を4─5カ月から3カ月に短縮すると発表した。感染急増を受けた措置で、全ての成人が対象。
政府は3週間前に追加接種の間隔を60歳以上については6カ月から4カ月に、60歳未満の成人については5カ月に短縮したばかりだった。
金富謙(キム・ブギョム)首相は「感染者が3日連続で7000人を超え、医療体制が急速に逼迫している」と述べた。
成人のワクチン接種完了率は94%近く。追加接種を済ませた人は対象者の31%を超えている。
韓国政府は先月、新型コロナとの共生を掲げて社会的距離規制を緩和したが、その後、感染が急増。新規感染者は今週初めて7000人を突破した。
韓国疾病予防管理庁(KDCA)が発表した9日の新規感染者は7022人。うち重症者は852人、オミクロン株の感染者は63人。
ソウル首都圏の集中治療室は、病床がほぼ埋まっており、首相は首都圏外の大型病院に対し、1700床を用意するよう命じた。