[パリ 27日 ロイター] - フランス政府は27日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株拡大を受け、行動規制を強化する方針を示した。ただ、大晦日に夜間外出禁止令は出さないとし、学校も予定通り1月初旬に再開すると明らかにした。
カステックス首相は、人口10万人当たりの週間の感染者数は700人を超え、過去最多水準となっていると説明した。
27日から3週間にわたり、全ての公共での集会は屋内で2000人、屋外で5000人に制限する。また、映画館内や長距離移動中の飲食が禁止されるほか、可能な限り週3日以上の在宅勤務が義務付けられる。
カステックス氏は会見で「終わりのない映画のように感じるかもしれないが、1年前にワクチン接種キャンペーンを始め、今では世界で最もワクチン接種が進み、国民が最も守られている国の1つとなった」と強調した。
政府が計画しているワクチンパスに関しては、議会が法案を承認すれば1月15日から実施する。
ワクチン接種完了から追加接種(ブースター接種)までの期間を4カ月から3カ月に短縮する方針も示した。