［ジャカルタ ７日 ロイター］ - インドネシア政府は７日、首都ジャカルタ、バリ、ジャワ島の２都市を対象に社会的距離規制を強化すると表明した。新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染拡大に歯止めをかけることが狙い。
スーパーマーケット、ショッピングモール、レストランの営業を定員の６０％に、礼拝場所も定員の５０％に制限する。ジャカルタ首都圏、バリのほか、ジャワ島西部のバンドン、中部のジョグジャカルタが対象。
これに先立ち、インドネシア運輸省は、ジャカルタの空港を経由した外国人観光客の入国を一時的に禁止したと発表していたが、その後、新たな声明を発表し、適切な書類があれば、観光客は、ジャカルタ、バリの空港のほか、シンガポールに近いリアウ諸島のバタムとタンジュンピナンを経由して入国できると表明した。
同国では６日に３万６０００人以上の感染者が記録され、ジャカルタの病床使用率は６３％に達している。
警察はジャカルタの繁華街で午前０時から午前４時まで外出禁止令を適用している。
インドネシア当局はこれまで、オミクロン株による感染者の急増がピークに達するのは２月下旬になるだろうと警告している。
こうした懸念にもかかわらず、リゾート地であるバリ島では３日、６人の外国人が搭乗した東京発の航空便が到着。ほとんどは外国人観光客の受け入れ態勢を確認するために搭乗した旅行代理店関係者だった。
バリ島は昨年１０月に１９カ国からの外国人渡航者を対象に正式に開放されたが、先週までは貨物便の運航が中心で外国人観光客は限られていた。