[ベルリン 15日 ロイター] - 独欧州経済センター(ZEW)が15日発表した2月のドイツ景気期待指数は54.3で前月の51.7から上昇した。新型コロナウイルス防疫措置が緩和され、経済が上向くと期待されている。
ロイターがまとめた市場予想は55.0だった。
ZEWのワムバッハ所長は「経済・政治面の不確実性の高まりにもかかわらず、ドイツの景気見通しは2月も改善が続いた」と指摘。「金融市場の専門家は、2022年前半のパンデミック関連規制の緩和と景気回復を予想している。インフレ率については、ここ数カ月の高水準から、より緩やかながら低下するとの見方を維持している」と述べた。専門家の50%以上が、ユーロ圏の短期金利が今後半年に上昇すると予想しているという。
2月の現況指数はマイナス8.1で、前月のマイナス10.2から改善した。市場予想はマイナス6.0だった。
VPバンクのトマス・ギッツェル氏は、ロシアがウクライナに侵攻した場合、特に西側の主要国がロシアのエネルギーセクターに制裁を科し、ロシアが欧州への天然ガス供給を止めた場合は、ドイツの回復が阻害される可能性があると指摘した。