[ワシントン 4日 ロイター] - 米上院民主党トップのシューマー院内総務は4日、新型コロナウイルス対策として100億ドルを追加支出することで与野党が合意したと明らかにした。早ければ今週中にも上院本会議で採決が行われ、可決されれば下院に送られる見通しだ。
バイデン大統領が当初提案していた追加支出規模は225億ドルだったが、その半分以下に圧縮された形。50億ドルの国際支援も盛り込まれていたが、与野党協議の過程で、具体的な財源捻出方法を巡って合意にこぎ着けることができなかった。
ただ協議に加わった共和党のロムニー上院議員は、数週間のうちに別途国際支援のための予算決議を行うことに前向きな考えを示した。
公衆衛生専門家は、世界的な取り組みなしでは、新型コロナウイルスは変異を続け、感染とワクチン回避のリスクが増大してしまうと警告している。