[ソウル 27日 ロイター] - 北朝鮮では26日午後6時時点で、約10万0460人が新たに発熱症状を示した。発熱による新たな死者は1人。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が27日に伝えた。
同国では、新型コロナウイルスの感染が拡大している。
これとは別に、KCNAは防疫機関が多くの場所から検体を採取して地域ごとにコロナ感染の有無を調べていると伝えた。
「緊急防疫部門は川や湖から採取した検体の検査を優先的に行い、数十万立方メートルの下水や数千トンのごみを毎日消毒し、サンプルを分析している」とした。
検査方法には触れていない。北朝鮮は昨年、独自のPCR検査装置を開発したと発表したが、コロナ検査で陽性だった人数は一度も公表していない。
KCNAが報じた動画では、防護服とマスクを着用した複数の職員が「検体輸送」や「細菌・ウイルス試験装置」と書かれた箱を運んでいる。
動画内容の真偽は不明。
平壌市衛生防疫所の幹部は動画の中で、当局は発熱症状のある人々の検体を採取したり、平壌の工場で生産される飲料水の検査をして安全を確認していると述べた。