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米FDA、ノババックス製コロナワクチンの心筋炎リスクを懸念

発行済 2022-06-06 07:35
更新済 2022-06-06 07:36
© Reuters.   6月3日、 米食品医薬品局(FDA)は、ノババックスの新型コロナウイルスワクチンについて、接種した人が心筋炎を発症するリスクがあると懸念を示した。メリーランド州ホワイトオ

[3日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は3日公表した文書で、ノババックスの新型コロナウイルスワクチンについて、接種した人が心筋炎を発症するリスクがあると懸念を示した。

ノババックスが2020年12月から21年9月まで3万人近くを対象に行った臨床試験では、新型コロナウイルス感染症が中等症から重症になる可能性を減らす効果が判明した一方、接種後20日以内に4人が心筋炎になったことも分かった。

新型コロナウイルスワクチンのうち、モデルナなどが手掛けるメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンは既にごくまれに心筋炎を発症するケースが報告されている。ノババックスのワクチンはmRNAではなく、組み換えタンパクワクチンと呼ばれるタイプだ。

ただFDAは「臨床試験結果からは、ノババックスのワクチンでもmRNAワクチンと同様の(心筋炎との)因果関係に懸念が生じる」と指摘。ノババックスに対して、心筋炎と心膜炎に関して「重大と認識されたリスク」があるとの警告をワクチンに表示するよう求めていると述べた。

ノババックスは今のところこの要請に応じていない。FDAが提起した問題に対しては、臨床試験結果を全面的に分析した結果として、同社ワクチンと心筋炎の因果関係を成立させる証拠は不十分だとの見解を示した。

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