[ロンドン 28日 ロイター] - テニスの四大大会、昨年のウィンブルドン選手権で準優勝のマテオ・ベレッティーニ(イタリア)が28日、新型コロナウイルスの陽性反応を示したため、今年の同大会を棄権した。
ベレッティーニはシュツットガルトとロンドンで行われたウィンブルドン前哨戦で優勝して芝コートでの強さを示し、昨年の結果からもタイトル獲得の有力候補と目されていた。
今年のウィンブルドンは、世界ランキング1位でロシア出身のダニル・メドベージェフがウクライナ侵攻を背景にしたロシアとベラルーシ選手の出場禁止措置によって出場できず、同2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は足首手術で欠場した。
1973年にATPが世界ランクを導入してから上位2選手がウィンブルドンに出ないのは初めて、四大大会では1999年の全豪以来の事態となっている。
世界ランキング上位23人のうち7人が欠場しており、前夜にはウィンブルドン準優勝経験者のマリン・チリッチ(クロアチア)もコロナ陽性で棄権。有力選手が多数不在となっている。