[北京 6日 ロイター] - 中国北京市は6日、混雑した場所に出入りする人に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けると発表した。
接種資格がある人が対象。北京市が一般市民に新型コロナのワクチン接種を義務付けるのは初めて。
図書館、映画館、ジムなどの利用を希望する人はワクチン接種を受けられない理由がない限り、今月11日からワクチン接種を義務付けられる。
中国では、公共交通機関や低温物流産業で働く人など、リスクが高い人のワクチン接種がすでに義務付けられている。
北京市では昨年9月時点で成人の97.7%がワクチン接種を完了しているが、市は住民に追加接種を呼びかけており、若者より接種率の低い高齢者に接種を促している。
また、北京市は厳格な国内旅行規制を緩和したことも明らかにした。最近1人以上の感染者が報告された町に過去7日以内に旅行した人の入境を「厳格に制限」する。従来は14日以内だった。
国境近くの国内地域からの旅行者の入境制限も撤廃する。
北京市に乗り入れる海外直行便の運航も秩序ある形で再開する。具体的な日程は明らかにしなかった。