[ロンドン １９日 ロイター] - 世界保健機関（ＷＨＯ）のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は１９日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型の流行に伴う欧州における感染者急増を踏まえ、秋・冬にかけ厳格な制限措置の導入を余儀なくされることがないよう、現段階で行動を取り、対処する必要があるという認識を示した。
クルーゲ氏によると、欧州では先週、新規感染者数が３００万人に迫り、世界全体の感染者のほぼ半分を占めた。入院率も倍の水準に上昇し、週間の死者も約３０００人となっている。
クルーゲ氏は「社会は、ロックダウン（都市封鎖）令を受け入れる用意はできていない」とし、現時点でワクチン接種の加速やマスク着用義務の再導入によって対応するよう各国に呼びかけた。