[マニラ 15日 ロイター] - フィリピン統計局は15日、2018─21年に貧困状態に陥ったフィリピン人が約230万人だったと発表した。新型コロナウイルスのパンデミックによる経済の落ち込みが主因という。
21年時点で貧困状態にあった人は人口の18.1%に当たる約2000万人で、16年時点の16.7%から割合が大きく上昇した。政府目標の15.5─17.5%を上回る水準。
マルコス大統領は、28年の任期中に貧困率を9%に抑制することを目指している。
バリサカン国家経済開発長官は、インフレ加速でもこの目標は依然達成可能と指摘。「貧困率を中期的には5%ポイント、28年までにさらに4%ポイント押し下げられる」と述べた。