[16日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)は16日、今年第1・四半期における域内全体の温暖化ガス排出量が前年同期比で増加したものの、新型コロナウイルス禍前をやや下回る水準にとどまっているとの報告を公表した。
第1・四半期の企業、家庭、政府活動による温暖化ガス排出量は二酸化炭素換算で10億2900万トンと前年比6%増だった。ただ、2019年第1・四半期の10億3500万トンは下回った。
排出に占める割合は、家庭が24%、エネルギー供給部門が21%、製造業が20%だった。
家庭からの排出は横ばいで、それ以外の部門で前年同期を上回ったが、
排出量はほとんどの加盟国で増加。最大の増加はブルガリアの
38%、次いでマルタの21%となった。
前年同期比で排出量が減少したのは、オランダとフィンランドだけだった。