[北京 7日 ロイター] - 中国では週末の中秋節連休を前に、新型コロナウイルス感染拡大防止のため不要不急の移動を控えるよう住民に呼びかける当局が増えている。
東部江蘇省の主要都市である南京市と無錫市は、10─12日の中秋節の間は市を離れないよう住民に勧告。他の都市でも既に同様の勧告が出されている。
中国では新規感染者が世界的に見て少ないものの、政府の「ゼロコロナ」政策の下、多くの都市でなお移動が制限されている。
南西部の成都では先週1日から開始したロックダウン(都市封鎖)が続いており、解除時期はまだ発表されていない。
北京郊外の亦荘経済技術開発区は共産党幹部に対し、中秋節や10月初旬の国慶節の連休中の不要不急の移動を禁じ、同区の住民にも移動自粛を求めた。
北京では、5年に一度の中国共産党党大会が10月16日から開催される。この大会で習近平国家主席(69)は異例の3期目続投を確実にし、故毛沢東主席以来の最も強力な指導者として地位を固めると見られている。
亦荘経済技術開発区の当局は移動制限について、党大会に向けて安全で安定した社会環境を作るためと説明した。