[シンガポール 12日 ロイター] - 12日アジア時間の原油先物は反落した。欧米の追加利上げ観測と中国での厳格な新型コロナウイルス規制が世界の需要見通しに影を落としている。
0040GMT(日本時間午前9時40分)時点で、北海ブレント先物は0.78ドル(0.9%)安の1バレル=86.01ドル。9日は4.1%値を上げた。
米WTI先物は0.73ドル(0.8%)安の92.11ドル。前営業日は3.9%高だった。
両指数ともにその後下げ幅は1ドルに達した。
オーストラリア・コモンウェルス銀行のアナリスト、ビベック・ダール氏はノートで「需要の懸念はインフレ対策としての金利上昇と中国のゼロコロナ政策の影響が中心」と指摘した。
ただ、原油価格は年末に向けて回復する可能性がある。12月5日に欧州連合(EU)がロシア産原油に制限措置を発動することで、供給がさらに引き締まると予想されるためだ。