[18日 ロイター] - スイスの製薬大手ロシュが18日発表した第3・四半期の売上高は6%減の147億4000万スイスフラン(148億4000万ドル)と、市場予想の155億フランを下回った。
血友病治療薬「ヘムライブラ」と多発性硬化症治療薬「オクレブス」の販売は好調だったが、新型コロナウイルスの治療薬・診断検査が不振だった。
同社は声明で「第3・四半期はベース効果で特に厳しかった。新型コロナの治療薬と検査は前年同期に極めて高水準だった」と表明。
セベリン・シュバン最高経営責任者(CEO)は電話会議で「新型コロナの発症率は増えているが、新型コロナ関連製品の需要は増えていない」と述べた。
中国では厳格なロックダウン(都市封鎖)の終了後に医療機関の受診が再開し、需要が回復しているが、新型コロナ流行前の水準にはまだ達していないという。