[チューリヒ 21日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)がこの数週間、米連邦準備理事会(FRB)と締結した通貨スワップ協定を利用し巨額のドルを調達している。
20日公表のニューヨーク連銀のデータによると、今週は通貨スワップ枠から110億ドル以上を取得した。
前週は約63億ドル、その前の週は31億ドルを引き出した。
この3件は、新型コロナウイルスのパンデミック初期の市場混乱を受け各国中央銀行がFRBからドル融通を受けた2020年春にスイス中銀が調達した1回あたりの規模を上回る。
スイス中銀は、今週のドル供給入札の結果(17行が応札)を指摘するにとどめた。
FRBは、スイス中銀のほか、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行、日本銀行、カナダ中銀の5中銀と常設通貨スワップ協定を締結している。今週の調達額はECBが2億1050万ドル、日本銀行は100万ドル。