［２６日 ロイター］ - カタールの保健省は２６日、来月に同国で開幕するサッカーのワールドカップ（Ｗ杯）観戦に訪れる旅行者について、出発前の新型コロナウイルス検査での陰性証明を求める規則を撤廃すると発表した。
これまでカタールはＷ杯を観戦するファンに対し、ワクチン接種の有無にかかわらず飛行機での出発前や入国時にコロナの陰性証明を求めていた。カタールは１１月２０日から１２月１８日の大会期間中、前例のない１２０万人の訪問者を見込んでいる。
保健省はまた、成人がスタジアムや店舗、レストランなどの施設に入る前に、「Ｅｈｔｅｒａｚ」と呼ばれる政府運営のスマートフォン用の接触者追跡アプリでコロナへの感染状態を示すという要件を取り下げた。医療施設に入る前は、このアプリを提示しなければならないとしている。
声明では「新型コロナウイルスの患者数が世界とカタールで減少し続けていることと、カタールのワクチン接種プログラムの展開が進んでいるため」と理由を説明。カタールでは先週にマスク規制を緩和し、現在は医療施設を訪れる場合のみマスク着用が義務付けられている。