[6日 ロイター] - 米アップルは6日、新型スマートフォン「iPhone14」 と「iPhone14 Pro Max」の出荷台数が従来の想定より少なくなるとの見通しを示した。新型コロナウイルス対策によって、中国河南省鄭州の組立工場が一時的に影響を受けるためとした。
アップルは声明で「(同工場は)現在、能力を大幅に削減して稼働している」とし「顧客は新商品を受け取るまでの待ち時間が長くなる見込みだ」と説明した。
ロイターは先月、中国の厳しい新型コロナ対策により、台湾の鴻海精密工業の鄭州工場で生産するiPhoneの11月出荷量が最大3割減少する可能性があると報じていた。
約20万人を雇用する鄭州工場では厳しいコロナ対策を巡り不満が広がり、施設を去る労働者も出ている。
こうした中、鴻海は鄭州の主要工場でフル生産をできるだけ早く再開するよう努力していると表明するとともに、第4・四半期見通しを下方修正した。
アップルなど消費者向け製品を扱う企業はこの時期、書き入れ時の年末商戦を控え、電子機器メーカーにとっても繁忙期に当たる。